木村硝子店のワイングラスを取り扱い始めました。
東京の下町でガラス問屋を営む木村硝子店。創業時よりプロが使うテーブルウェアーの分野で、工場をもたないメーカーとして、多くの職人と協力しながら、数々の自社デザインのグラスを作ってきました。
いわゆる作家もののうつわではありませんが、使い手のことを第一に考え、職人とともにものづくりをする姿勢は民藝的であるように感じます。
こうした商品を取り扱うにあたり、考えるのは機能性と見栄え。
例えば、かっこいいと感じるデザインに機能性が伴っていないこともあれば、その逆に優れた機能性がありながらもデザインが今ひとつ何ていうことはよくあります。(この文脈でのデザインは主観的な見栄えのこと)もちろん、優れた機能性と見栄えを両立した優れたデザインもたくさんあります。
機能性に関して言えば、作家さんとの大きな違いは、長い歴史の中で培ってきた経験、ノウハウをものづくりに還元できるということがあると思います。
作家さんのうつわへの思い入れは強いし、好きですが、それだけを使わないといけないことは無いし、シーンによって使い分けながら毎日を楽しみたいものです。