2019.10.25

越前の陶芸家 土本訓寛・久美子夫妻-01.象嵌-


越前の陶芸家夫妻、土本訓寛・久美子さんにお会いしてきました。合うのは二度目。一度目は2018年の春なので一年半ぶりです。そもそもお二人を知ったのはお世話になっている大学の先生が土本さんの作品のファンということで教えていただきました。

お二人に私も興味を持ったのはこうした象嵌の作品に一目惚れしたからでした。一見可愛らしいという印象が先行しますが、全くチープな印象はなく深い味わいがあります。それは土や釉薬に文様の描き方、焼き方まで含めた総合的な完成度からくるものでしょうか。

ちなみにこの象嵌の器はまず訓寛さんが成形した生地に、久美子さんが文様を彫り白土を埋め、一部鉄絵を施して仕上げています。

この筆で塗っている赤い絵の具のようなものが鉄絵で、焼き上げることで黒くなります。


象嵌のための道具は陶芸用のものから身近な文房具など用途に寄って様々なものを使い分けているそうです。

描かれる文様は吉祥文。古典的で昔から使われきたモチーフを久美子さんならではのタッチで表現されています。

少しですがオンラインショップに掲載していますので、気になる方は是非ご覧になってください。

2021年には土本夫妻の展示会を予定しております。


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