随分前のことになりますが、今年の4月に岡崎市で作陶されている田村文宏さんの工房に訪れました。岡崎は私の実家の隣の町なので比較的馴染みのある地域です。
以前から田村さんのうつわづくりに興味があり、知り合いの作家さんからの評価も高い田村さんでしたが、お話をさせていただきその理由もわかったような気がします。うつわづくりの根幹には瀬戸の歴史や素材の研究と実践、そしてデザインには瀬戸の古陶はもちろんアジアの焼き物へと繋がります。
来年には企画展でもご紹介できると思います。
雲文の陽刻が入った灰釉の皿。
高台が大きく口に広がりのある、沖縄のマカイのような安南鉢。印判の模様もどこか東南アジアの雰囲気を感じさせます。