伊藤聡信
1971年兵庫県生まれ
名古屋芸術大学へ進学し、卒業後も彫刻など立体物を手がける。1999年に常滑で開窯し今に至る。
生活の中の器に関心をもったきっかけは、『芸術新潮』(2001年4月号特集 4人の骨董商)での対談。
その対談の中での、西荻窪の「魯山」の大嶌文彦と「古道具坂田」の坂田和實の器に対する考え方との出会いが
ものづくりの方向性を決めていくことになる。
白磁の輪花などの型打ちに始まり、現在は印判をや色絵の器などをてがけている。
印判の華やかな柄は、更紗など、古典的な紋様に着想を得ながらも、独自の世界観を作り出している。
作陶している愛知県の常滑では、陶芸の産地として今も多くの陶芸家が居を構え制作に励んでいる。
伊藤さんが釉薬に使用している灰は、隣のみかん畑から出た灰で、それを自ら精製して釉薬を作っている。
そのため釉薬は均一ではなく、質感・色合いは焼き方によって違ってくる。